ロジカル・ディレンマ ゲーデルの生涯と不完全性定理電子ブックのダウンロード
ロジカル・ディレンマ ゲーデルの生涯と不完全性定理
によって ジョン・W・ドーソンJr
4.8 5つ星のうち(1人の読者)
ロジカル・ディレンマ ゲーデルの生涯と不完全性定理電子ブックのダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) 論理的に完璧な構築物と思われてきた数学のなかに「不完全性」を発見したゲーデル。「世界は合理的である」という信念に貫かれた天才の生涯と思想を圧倒的な資料によって跡づけた、決定版ゲーデル伝。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) ドーソン,Jr.,ジョン・W. ペンシルヴァニア州立大学数学科名誉教授 村上/祐子 1968年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専攻修士課程修了、総合文化研究科相関基礎科学専攻博士課程単位取得退学。フルブライト奨学生としてインディアナ大学大学院哲学専攻博士課程留学、2005年Ph.D.取得。国立情報学研究所特任助教授。専門分野は哲学・論理学・情報学 塩谷/賢 1962年生まれ。東京大学理学部数学科卒。厚生省(当時)勤務後、東京大学大学院に戻って科学哲学を専攻、博士課程単位取得退学。元千葉大学リサーチアソシエイト。専攻は哲学、特に時間論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ロジカル・ディレンマ ゲーデルの生涯と不完全性定理の詳細
本のタイトル : ロジカル・ディレンマ ゲーデルの生涯と不完全性定理
作者 : ジョン・W・ドーソンJr
ISBN-10 : 4788510286
発売日 : 2006/12/19
カテゴリ : 本
ファイル名 : ロジカル-ディレンマ-ゲーデルの生涯と不完全性定理.pdf
ファイルサイズ : 27.76 (現在のサーバー速度は18.47 Mbpsです
以下は、ロジカル・ディレンマ ゲーデルの生涯と不完全性定理に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
えらい科学者ってどういう人でしょう?”アメリカ科学アカデミー紀要”のような一流雑誌に多くの論文を載せた人?日本でも広く知られている世界的な科学賞を受賞した人?マスコミでよく解説している人?そういう人もえらいのでしょうが、ゲーデルはいずれにもあてはまりません。でも彼の功績は、そういう人をはるかに超えています。だから伝記が出るわけです。この本では人生(life)についての記述と業績(work)についてのそれとが物語の縦糸と横糸になって進んでいきます。人生については激動の20世紀世界で一学者、その家族がいかに戦っていったか、ということになるのでしょうか。著者は”精神障害”に相当こだわっていますが、その内容はゲーデルが捨てざるをえなかった祖国オーストリアで大戦中に発表された”アスペルガー症候群”でうまく説明がつくように思います(アメリカで紹介されたのはゲーデルの論文と同じくずっと後のことです)。帯にあるような”悲惨”はいいすぎでしょう。親子ほどちがうアインシュタインに(いい表現がわかりませんが)かわいがってもらうって、すごく幸せにみえます。”栄光”といえるほど評価されなかったことにはびっくりなのですが、それは業績があまりに難しいからです。数理論理学の知識のない私には、きちんと読めたのかよくわかりません。いいかげんな誤植があってもおかしくないので、ヒマな方は探してください。それでも著者が膨大な資料(多くは手書き)を読み解き、わかりやすく説明しようとされたことはすごいことだと思います。翻訳もよくできています。分担して訳されたとのことですが、文体に段差を感じません。訳者あとがきもどちらが書かれたか、わからないほどです。もちろん明らかな誤字あるいは変換ミスが複数ありますし、”普通ここはこう書くだろう”とつっこみたくなる表現もあります。だから星1つとりましたが、文句をいうなら多くの参考文献のうち一つでも翻訳してからなのでしょう。生誕100周年にぎりぎり間に合って、次は150周年まで忘れられるとしたら、もったいない本です。”不完全性定理”では不完全な気がする方はぜひ読んでみてください。損はしませんぜ。
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