科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ―本無料ダウンロード

科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ―

によって 隠岐 さや香


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科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ―本無料ダウンロード - 受賞歴 第33回(2011年) サントリー学芸賞・思想・歴史部門受賞 内容紹介 公共のための「有用な科学」が追求された時代—— 。国家による最初の本格的な科学研究機関であるパリ王立科学アカデミーが、科学活動の文化的・社会的な基盤を形成する一方、啓蒙のフィロゾーフの参入によって統治のための科学へと踏み込んでいく過程を、初めて本格的に解明。科学史・社会史・思想史を横断する力作。 【受賞】 ・第9回「日本学士院学術奨励賞」 ・第9回「日本学術振興会賞」 ・第38回「山崎賞」 ・第33回「サントリー学芸賞」(思想・歴史部門) ・第9回「パピルス賞」 【書評】 ・『社会と倫理』(第27号、2012年、評者:稲葉肇氏) ・『社会思想史研究』(第36号、2012年、評者:川島慶子氏) ・『歴史と経済』(第216号、LIV-4、2012年7月、評者:森岡邦泰氏) ・『化学史研究』(第39巻第2号、2012年、評者:坂本邦暢氏) ・『西洋史学』(第242号、2011年、評者:川島慶子氏) ・『週刊読書人』(2011年12月23日号、評者:横山輝雄氏、髙木勇夫氏) ・讀賣新聞(2011年6月26日付、評者:野家啓一氏) ・『図書新聞』(2011年4月9日号、評者:金森修氏) ・『週刊金曜日』(2011年4月1日号、評者:白井基夫氏) 内容(「BOOK」データベースより) 国家による最初の本格的な科学研究機関であるパリ王立科学アカデミーが、科学活動の文化的・社会的基盤を形成する一方、啓蒙のフィロゾーフの参入によって統治のための科学へと踏み込んでいく過程を、初めて本格的に解明。科学史・社会史・思想史を横断する力作。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 隠岐/さや香 1975年東京都に生まれる。1998年東京大学教養学部教養学科卒業。2002年パリ社会科学高等研究院D.E.A.取得。2008年東京大学大学院博士号(学術)取得。現在、広島大学大学院総合科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ―の詳細

本のタイトル : 科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ―
作者 : 隠岐 さや香
ISBN-10 : 4815806616
発売日 : 2011/2/28
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 22.09 (現在のサーバー速度は22.63 Mbpsです
以下は 科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ― の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
著者が東京大学に提出した博士学位論文である。17世紀に始まるフランスの科学アカデミーの歴史を精緻に調査しながら、その科学史、社会史、政治史、経済史、学術史の多面的な観点から分析を試みるために、フランス国立公文書館でアーカイヴズ史料調査を重ねながら、17世から18世紀にかけて、フランス国王とその重臣たちが、欧州諸国との競争を勝ち抜き、社会を豊かにするためにアカデミーを重視した実利的な政策を展開している。その実利性の象徴が「エコノミー」であり、その精緻な分析が第3部から展開される。学位論文とは思えないくらいに知的にスリリングな史料読解と科学史的解釈が豊かに展開されている。読書の楽しみすら与えている。現代科学論のSTSの観点を踏まえ、18世紀フランスとヨーロッパの科学史における学術機関史ともいえ、実に豊かな科学史の実証研究である。本文385頁、注135頁の大著だが、明晰な表現で実に読みやすい。フランス科学史が現代にも大きな影響を与えていることを実証した1冊とも云えよう。サントリー学芸賞受賞おめでとうございます。

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