ロシアの博物学者たち―ダーウィン進化論と相互扶助論 pdf無料ダウンロード
ロシアの博物学者たち―ダーウィン進化論と相互扶助論
によって ダニエル・P. トーデス
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ロシアの博物学者たち―ダーウィン進化論と相互扶助論 pdf無料ダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) ダーウィン進化論の中心概念「自然淘汰」には、マルサスが『人口論』で説く「生存闘争」が隠喩となっている。19世紀半ば『種の起原』を読んだロシアの博物学者たちは、つぎつぎと、この隠喩としての「生存闘争」に抵抗を示し、マルサス抜きのダーウィニズムを唱えた。植物学者ベケトフ、生理学者メチニコフ、魚類学者のケッスラーも、地質学者のクロポトキンも、その研究実績やフィールドワークから闘争なき進化を証明し、むしろ進化の要因は生物の相互扶助にあると語る。革命前夜の気高きロシア科学精神の抬頭。
ロシアの博物学者たち―ダーウィン進化論と相互扶助論の詳細
本のタイトル : ロシアの博物学者たち―ダーウィン進化論と相互扶助論
作者 : ダニエル・P. トーデス
ISBN-10 : 4875022050
発売日 : 1992/10/1
カテゴリ : 本
ファイル名 : ロシアの博物学者たち-ダーウィン進化論と相互扶助論.pdf
ファイルサイズ : 23.78 (現在のサーバー速度は28.85 Mbpsです
以下は、ロシアの博物学者たち―ダーウィン進化論と相互扶助論に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
著者はジョンズ・ホプキンズ大学医学史研究所の准教授、本書は"Darwin without Malthus"(1989年)の翻訳です。ダーウィンにとって進化に果たす役割が大きいと見なされた「生存闘争」「自然淘汰」という考え方が、ロシアの博物学者や動物学者、地理学者たちにどのように受けとられ反論されたか、ロシア人の自然観・人間観がどの程度、その広大な風土に左右されていたかを叙述しています。おおざっぱにいえば、ティミリヤーゼフとセヴェルツォフを例外として、ロシアの科学者たちはダーウィンの進化論を大筋では受け入れるものの、マルサスの『人口論』に影響を受けたらしい「優秀な個体が劣等な個体の犠牲のうえに生きのこる」という種内競争を否定しました。ダーウィニズムへの反対として有名なクロポトキンの『相互扶助論』は、ロシアの学界では決して異端の説ではなかったことがわかりました。本書は19世紀ロシアの科学者たちの伝記という側面もあり、現在の日本では手薄といえる知識を補ってくれています。ベケトフ、コヴァレフスキー兄弟、メニチコフ、ボグダーノフ、ダニレフスキー、ドクチャーエフ、ケッスラー、コルジンスキー、フィリッポフ、ミハイロフスキー、ノジン、ピーサレフ、トカチェフ、ザイツェフなどという顔ぶれの中には革命家や社会思想家、投獄や流刑や亡命の経験がある人も混じっていて…こんな状況はロシアでしかありえません。
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