寺田まなみ―雪がやんで泣いた (激写文庫)

寺田まなみ―雪がやんで泣いた (激写文庫)の詳細

後期「GORO」の人気を、青山知可子さんと二分していた、寺田まなみさんの文庫本サイズの写真集。この出版を最後に引退されたと記憶しています。涼しげな目元に、白い肌、薄紅色に染まる唇と胸...それは冬の白さに隠された椿に似て、うっとりと見つめないではいられない色彩のアンサンブルとも言えるものでした。長い黒髪が肩をはらい、伸びやかな肢体が浜辺を踊る...。のちの遠山景織子や葉月里緒菜とも似た雰囲気を漂わせながら、おわん型の胸は、型崩れを拒み、ずっとグラマラス。若い女性でしかありえない張りのあるシルエットが、当時もそして今あらためて見直しても魅力的です。「どうして...」突然の引退を知らされた時から、この問いが喉の奥にひっかかったまま消えることがありません。――雪がやんで泣いた触れようとすれば、溶けてしまう幻だったのでしょうか...今、手にとるとあまりに長い時間が経ってしまったことを知らされる卒業写真のようにも思われます。§評価は、最高点の5から世間一般にはまったく無名なのでマイナス2、お宝度が低く値段が安い点をプラス1と考え４としてみました。